わんこ君十種の神宝(とくさのかんだから)ってどこにあるの?どんな効果?



物質ではなく “概念” ですよ。神宝とは心の中にあるのです
神社・古代史好きの方なら一度は耳にしたことがあるであろう「十種の神宝(とくさのかんだから)」。
”十種の神宝の祝詞”、または”ひふみ祝詞”とも呼ばれております。有名な石神神宮(いそのかみじんぐう)のご神事で奏上されているそうです。
謎多き十種の神宝を、ひふみよい視点・・“数”の視点から読み解いてみたいと思います❣️
日本神話では、数字がけっこう登場します。そう例えば
- 八百万の神々
- 八尺瓊勾玉
- 八咫烏
- 八十神
- 八咫鏡
- 八重垣
などがあります。なんか、8が好きですよね。
「八(はち)」とは”たくさん”とか”幾重にも”という意味で、古代日本では8を神聖な数字として見てきたようです。
だから八と名のついた存在は、八岐大蛇(やまたのおろち)や八十禍津姫(やそまがつひめ)といった悪いイメージのある悪神といえども畏敬の念を持っていたのでしょうね✨
ということで、十種ある神宝も数として捉えればそれぞれ意味が必ず含まれていると考えます。
今回もお得意の数秘術とホツマツタヱから、十種の神宝の深い意味を読み解いていきます❣️
十種の神宝とは?


十種の神宝(とくさのかんだから)は通称であり、天印瑞宝十種(あまつしるしみずたからとくさ)という名で先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)という書物に登場します。
古代の豪族・物部氏(もののべうじ)がまとめたと言われている文献です。歴史の授業で習った“蘇我氏と対立し、丁未の乱(ていびのらん)で敗れた一族”ですね。
饒速日命(にぎはやひのみこと)が天神御祖(あまつかみのみおや)の命を受けて、高天原から天磐船に乗って河内国に降臨した際に賜ったのが「天印瑞宝十種(あまつしるしみずたからとくさ)です。
天神御祖が言うには、もし痛むところがあればこの十種神宝を合わせて一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやここのたりや)と唱えてゆらゆらと振ると、死人も蘇ると言う。
ざっくり言うと、内訳は
- 鏡が2つ
- 剣が1つ
- 玉が4つ
- ひれ(布・呪具)系が3つ
奈良県に鎮座する石上神宮で行われる鎮魂祭(みたまふりのみまつり)では、10個の宝を一つにまとめて結び、ゆらゆらと振って十種の祝詞(ひふみ祝詞とも呼ばれる)を唱えると“死者をも蘇らせる”と伝えられています。
ただし、この宝物の働きは「魔除け」「穢れを祓う」など神社的な意味で語られていますが、正直、何をどうする宝なのか、現物があるのかすらハッキリしません。
私は「物質的な宝物ではなく、概念・象徴としての教え」と思っています。
そもそも神話や古代の歴史書は、偉人の“実績”というより、比喩や象徴を通してこの世の真理とか、精神性を伝えるメッセージとしての側面が強いと思っているからです。(それらを考察するのが面白いのだけれど)
そしてこの10種類の宝物は、どう見ても数秘術における1〜10の“数の性質”を象徴しているんじゃないかと考えます。
古代の人たちは、道具のようなモノを通して心のあり方・人間の成長・魂の進化みたいなものを表現していたのではないかと思います。
その十種神宝の働きが分かるのが、古文書:ホツマツタヱです。


十種なる振る祈詞(とぐさなるフルのこと)


ホツマツタヱの中にも、十種宝(とぐさたから)の教えがありまして、その教えは人間の設計図を指しているそうです。
ひふみ祝詞ではそれぞれの神宝の効果や意味がよく分かりませんでしたが、ホツマツタヱによると、十種の教えが伝わっております。
- ひ:沖つ鏡 私たちのエネルギーの源
- ふ:辺つ鏡 判断、より分ける
- み:叢雲剣 見るという意思
- よ:生成る玉 見た目
- い:魂返し玉 転生、生まれ変わり
- む:千足る玉 動物的な本能
- な:道明かし玉 理性、創造
- や:をろち領布 清い社会
- こ:はゞちしむ領布 国のリーダー
- と:このは領布 叡智
人間の設計図と言われても、どの辺から人間になるのか分かりにくいですよね。
しかし、見えない部分の精神面として読むことで、人間の成長過程の段階を表しているように見えてきます。
この教えは、天照様(アマテル)がハタレ退治用に作られた祝詞とされております。様々な解釈がありますが、言葉の通じない(渡来者?)人々が反乱を起こしたので「人となる道」を教える為の今でいう道徳のようなものかもしれませんね。
ちなみに、沖つ鏡から道明かし玉の1ー7までが鏡・剣・勾玉で三種宝(みぐさ宝)、8−10までの領布が呪力のある布らしいです。
私の勝手な解釈だと領布は言葉や文字では無いかと思っております。言葉には呪力がこもってますから❣️


十種の神宝の意味を数秘術で解いてみた
これはあくまで私の考察ですが、”十種の神宝”とホツマの”十種なる振る祈詞”を数秘術という視点から読み解いてみました。
数秘は1から始まり、数秘9で1つのサイクルが完了します。数秘10で完全に統合したら次の1段階上のステージが始まるのです。
数秘術と十種を合わせて考えてみたら、このような構造が見えてきます。
1|沖津鏡(おきつかがみ)
数秘1:魂、自我、始まり、個性、内向きの視線
→ 自分を鏡で見る。まだ一人きりの状態なので自分を見る相手がいません。沖とは海岸から離れた場所を意味するので離れた所(あの世)から自分を見ている状態でしょうか?起こすとか起きるとか、ゼロからエネルギーが上がってくるようなニュアンスとも取れる。
2|辺津鏡(へつかがみ)
数秘2:陰陽、関係、つながり、ソウルメイト、あなたへの目線
→ 反対にある自分を見る鏡。沖に対して反対の辺、相対なるイメージです。1つだったモノが2つに分かれるので、「白or黒」のような正反対の意識が芽生えます。ここから二極間でのバランスを取ることが出来るようになります。
3|八握剣(やつかのつるぎ)
数秘3:子ども、創造性、コミュニティ、三角関係
→ 両極を見てから、新たな選択肢を切り開く。3人目で新しい創造性が生み出されます。3になるとさらに柔軟にバランスを取ることが出来るようになります。家紋や神社で見る三つ巴紋も3つのバランスを表していそうです。天・地・人のような。
4|生玉(いくたま)
数秘4:安定、土台、秩序、社会のルール
→ 生玉は“生きる魂”なので、生命力の基盤。4はこの世でもあり、つまり地球を意味しています。見たまんまの見えている世界のような感じでしょうか。
5|死返玉(まかるかへしのたま)
数秘5:変化、冒険、行動、五感・五体
→ 転生した魂が身体に入り蘇った状態、この世に変化を起こす。5は人間の身体を表すので、ようやくたくさん行動できるようになるし、健康な身体は死を跳ね除けます。
6|足玉(たるたま)
数秘6:心、感情、気持ち、愛、家族
→ 満ち足りる魂。心や感情といったものは、無意識に溜まっていきます。心が愛で満たされていれば、調和が生まれ家族となります。ここで憎しみや悲しみのようなネガティブ感情を溜めてしまうと・・獣の魂になってしまいます。
7|道返玉(ちかへしのたま)
数秘7:内省、探求、研究、哲学、研ぎ澄ます
→ 道を正す力。物事の道理を探究して導く。7は斬り込む・研ぎ澄ますといった本質を追求する数字ですので、人間としての道理が備わってくる段階ですね。
8|蛇比礼(おろちのひれ)
数秘8:生命力、実行力、パワー、父性、権力
→ 蛇(おろち)とは、大きくて霊力のあるものを指します。7の道理を携えた力のあるリーダー像でしょうか。
社会を作っていけるくらいの、パワフルな段階になります。
9|蜂比礼(はちのひれ)
数秘9:知識、長老、マスター、完結、死
→ 蜂の領布がわからなかったので、ホツマツタヱの”ははちしむ領布”を訳します。古語で大蛇の霊という意味ですが、龍のような霊力を持った巨大な生き物と解きます。その心は、国をまとめ上げる国主でしょう。龍は国を指します。
10|品物之比礼(くさぐさのもののひれ)
数秘10:統合、勇気、自信、開花、マザーアース
→ さまざまな霊の力を1つに集約し、完全に統合された状態です。9つ全部をまとめた叡智といったところでしょう。完全な調和です。成る十(ナルト)ですね🍥
十種の神宝は “日本のカバラ数秘”


十種の神宝を数秘で読み解くと、魂の成長段階を分かりやすく表していました。数秘は西洋やインド、アラビアや中国にも数で読み解く叡智はありますが、日本にも数の叡智が存在していたと言うことですよね💡
だから十種の神宝が【日本のカバラ】と言ってしまっても、良いじゃないか!と思ってます❣️実際に十種神宝の図を見ていただくとわかりますが、それぞれの神宝を組み合わせた構造が、ユダヤ神秘思想のカバラ生命の木に似ていませんか??
しかも、石上神宮が所蔵している国宝「七支刀(しちしとう)」という古代の鉄剣がありまして、”カバラの原型”かと思われます。
旧約聖書に出てくるユダヤの7本に分かれた燭台「メノラー」になんか似ている。。


カバラ生命の木(セフィロトの樹)は、古代のユダヤ神秘思想に起源を持ち、中世ヨーロッパ12世紀後半から13世紀に図式として具体的に発展。
対してメノラーの起源は紀元前13世紀ごろ、古代イスラエルの指導者モーセの時代にまで遡るようです。
「七支刀(しちしとう)」は、4世紀後半に百済で製造され、倭国に贈られたものとされています。
『日本書紀』の神功皇后52年(西暦372年)の記述にある、百済王からの「七枝刀」の献上が、この七支刀を指すとみなされているようです。
つまり、カバラの元となる文化が、かなり早い段階で日本に渡って来ていたということになります!
もちろん元々ある日本人の精神性と融合して、日本流に発展したものが十種の神宝の教えなのでは無いでしょうか✨
まとめ
十種の神宝は、日本人が古くから数を通して“精神の重要性”を理解しようとしていた証なのだと思います。
メノラーを源流に、西洋はカバラ生命の樹へ、日本は十種の神宝へと枝分かれしましたが、数字が示す原理原則そのものは世界中どこでも変わらないってのが数秘術のすごさです✨
形も呼び名も文化も違うけれど、人間が目指す人としてのテーマは【魂の進化】。
ひふみよいむなやこと → ひ(一)からな(七)までは雛(ヒナ)の段階。ひ(一)からと(十)まできて人(ヒト)と成ります。
そんな視点で十種神宝を見ると、また面白いですよね❣️



ゆらゆらと魂奮い立たせて十種の教えを実行する!



答えは一つではありませんが、数が持つ基本的な概念は悠久の時を経ても変わらないのです🌸
十種の神宝と数秘の関係を入り口として、日本の数にまつわる叡智について触れてみました。
数秘にご興味持たれた方向けに、以下の記事をゆるっと読んで頂けれたら嬉しいです✨






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