封印された?謎の女神?『瀬織津姫』の正体がわかった件★

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神社参拝家や日本神話・古代史ファンのみならず、都市伝説系やスピリチュアリストからも大人気!

そう、瀬織津姫せおりつひめです💖

正体を解き明かそうとすると、その他神社のご祭神と同一神になっている説が多くて多くて、正体をはっきりとわかった人は少ないのではないでしょうか??

ちなみに、瀬織津姫と同一神と思われる神様

弁財天、天照大神(荒御魂)、龍神、ミヅハノメノ神、木花咲耶姫、タカオカミノ神、市杵島姫命(宗像三女神)etc…

ぷーとん

で、結局は何の神様なの???

愛らんど

瀬織津姫ストーカーの私が追いまくって、おぼろげながら・・浮かんできたんです。

ぷーとん

で、何が浮かんできたの?

愛らんど

日本の原風景、山や森や川、大地が・・・✨

・・・実際に諸説あって決定的に瀬織津姫の正体が解明したわけでもないし、答えは一つではありません。(古代史はロマンですから)

私は専門家ではありませんし、持論ではありますが私なりの瀬織津姫の正体についてご紹介します🌸

瀬織津姫の正体とは・・

日本で最も古い信仰の古神道(自然崇拝・精霊崇拝)と、幸の神(夫婦神)が融合した神様が瀬織津姫の正体である!

山神と水神と女神はすべて瀬織津姫につながります💡

幸の神(サイノカミ)とは…先祖神、子孫繫栄、夫婦和合の神、※道祖神や荒神などと変化している

目次

瀬織津姫は謎の神?

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瀬織津姫とは、日本の歴史書『古事記・日本書紀』には全く名前の無い神様です。

しかし、神社で行う神事・大祓祝詞の中で『罪や穢れを祓い清め海へ流す水神』というかなり重要な役割を持った祓戸大神の1柱として登場しています。

そして、全国に『瀬織津姫』を祀っている神社は残っているものの、2度も祭神名変更の勅命があったほど日本の政権にとって都合が悪い神とか、封印された神などと言われています。

また、古史古伝といわれる書物『ホツマツタエ』にだけ名前が登場しています。

男神・天照大神の妻として瀬織津姫=向津姫=穂乃子と名前がたくさんあって訳が分からなくなります。

瀬織津姫と同一神と言われている神様も、系譜がそれぞれの文献で異なっているのでこれまた訳が分からなくなってしまうので謎の女神様と言われてしまうのです🌸

瀬織津姫が消えた理由

瀬織津姫は消された。とか、封印された。など言われています。

けれど、消されたわけではなく全国の神社に名前を変えてしっかりと存在しております。(同一神となっているアレです)

名前が変わった経緯は、信仰の対象が支配勢力が変わるたびに変換していったことが関係しています。

祭神名の変換の歴史をざっくりとしてまとめてみました。

縄文時代~【自然信仰】

星・山、岩や木などに精霊が宿るとして、それら自然物そのものをご神体として奉っていた【瀬織津姫は山から降りてくる水の女神→水神の龍蛇信仰と習合】

奈良時代~【神仏習合】

律令体制で神祇制度じんぎせいどが始まり、ヤマト王朝の支配下にある地域の神社は国が管理 同時期に仏教伝来で神仏を同一視する本地垂迹ほんじすいじゃくが広がる、古事記・日本書紀の編纂
【瀬織津姫は~明王や~明神、~権現に名を変える※薬師如来や十一面観音という説もあり】

明治時代~【神仏分離】

明治政府は神道中心の国家造りをめざし、神仏分離令(神仏判然の令)を出す
【瀬織津姫は仏教由来の名が外れて元の名が現れる】※ここで瀬織津姫は記紀由来の祭神名に替えられたのではないか?

昭和20年【政教分離】

日本敗戦後GHQによる国家と神社の分離令 国による神社管理から宗教法人となる
【瀬織津姫のご祭神名の復活?(神社庁に属さない神社など)】

岩手県の早池峰神社を例にしてみますと・・

早池峰山の姫大神 ⇒ 十一面観音(早池峰大権現) ⇒ 瀬織津姫

という変化を経ているのです。

時代によってモノや人、土地の名称が変化していく事はよくありますよね?

明治時代から神道国家に力を入れ始めていたので、記紀神話の天照大神からつながる王統(天皇血筋)を国をあげて推奨しなければならない事情です。(時代が変われば推しの神様も変わりますから💡)

瀬織津姫のルーツ

イシュタル 瀬織津姫

地母神(ちぼしん)

古代において原始の神は、大地の恵み、豊穣、生命をもたらす地母神信仰が始まりでした。

ちぼ‐しん【地母神】とは
大地の生命力・生産力を神格化した女神。
世界中に広く認められ、先史時代の豊満なビーナス像からもその信仰がうかがえる。

世界の神話に目を向けると、女神が持つ神格には『大地、豊穣、水(龍)、生命、再生、死』というのが共通しているようです。

例としてシュメール神話に登場する女神イナンナ、メソポタミア神話のティアマト、ナンム、イシュタル、エジプト神話のイシス、ギリシャ神話のアフロディーテ、インド神話のサラスヴァティなど。

瀬織津姫は『川の瀬に降りたところにいる女神』という解釈ですが、名の意味を調べると

・・・川の流れ、川や海の浅いところ
・・・機織り、重なる、組み合わせる
・・・泉など水が湧き出るところ

やはりが関わっている女性神というのがわかります。

また、瀬織りという言葉には古語で和合や女性のホトという意味もあるようです。

古代から江戸時代まで日本は母系家族制だったということを前提にとらえると、結びの姫となり『幸の神』の呼び方が違っているだけということになります。

『幸の神』信仰とは、今から3,500年前インドから移住した人々が日本列島にたどり着き、出雲に定着した出雲族が持ち込んだ信仰のことです。

出雲族は幸の神と同時に龍蛇信仰でもあり、熊野那智の滝は(男性の象徴)と出雲の人はとらえています。

滝が龍神や瀬織津姫として祀られるのは、こういった理由のようです。

(東北地方で出土する豊満な女性の土偶も幸の神信仰とつながりますが、出雲と東北の関係が気になります✨)

瀬織津姫は、時代や国や地域を越えてたくさん名前を変えて語り継がれてきました。

そして、日本という国はたくさんの地域から渡来してきた人々で構成された多民族国家です。

渡来してきた人々は日本に住み着き、彼らが祖国から持ち込んだ氏神土着の神が習合していき、瀬織津姫が誕生したのではないでしょうか。

古事記・日本書紀や古史古伝・口伝の内容が似ているようで少し違うのは、神々の呼称や立場がそれぞれの渡来民族が信仰する神様や歴史を元に構成されている文書だからなのです。(インド経由のシュメール人、イスラエル・ペルシャ系、百済系など・・)

瀬織津姫の語源は諸説あって、セオリーの女神?とも言われていたりします。

セオリーは英語で【倫理や道筋】という意味のようです。

またセオリーの語源はギリシャ語のテオーリアからきていて【真理や本質を眺める】勝手に要約すると、

『根源の女神』

古代、世界中で崇拝されていた創造主(母神)にぴったりだと思いました!

イザナミからの天照大神へ生まれ変わり?

日本神話の国生みのイザナミも地母神の性格を持っています。

イザナギとイザナミはまさに幸の神信仰の象徴ですね。

2人は島・国土、山川草木を生み出すことになりますが、イザナミは火の神を産む時にホトを焼かれ死んでしまいます。

そのとき死に際に生み出した神が金属・粘土・水(ミツハノメノカミ)・作物に通ずる神々です。
ミツハノメノカミは瀬織津姫の分霊と言われています🐍

神話でイザナギがイザナミに会いに黄泉の国に行きますが、変わり果てたイザナミの姿に恐怖しイザナギは逃げ出すのです。

逃げ帰った時に顔を洗い、その際にイザナギが生み出した神がアマテラス・ツクヨミ・スサノオでした。

そのアマテラスを皇祖神として現在まで王統(皇室)が続いているというのが通説です。

イザナミが死に、母たるイザナミが居なくとも男神イザナギが御子神を産むという流れは、地母神信仰の否定です。変わり絶対神の天照大神があらわれる →  瀬織津姫が消えたといわれる理由です

古事記・日本書紀が書き換えた歴史とは、原始の母神・イザナミが火の神=文明によって死ぬことにより新たな技術が産まれる。

そして男神(男性社会)から生まれた絶対神・アマテラスを頂点に置くピラミッド型の社会(律令体制)がスタートします。

幸の神 = イザナミ = 瀬織津姫

↑この信仰は母系社会の象徴でした。

それは創造主から生み出されたモノたちは皆平等で、夫婦和合と子孫繫栄が何よりも大事にされていた平和な社会の象徴でもありました。それを縄文人意識と言います。

大陸や半島からきた鋳鉄技術を持った渡来人が入ってくると、殺戮や部族同士の争いが絶えなくなった時代があったようですが基本的に融合し平和を保っていたようです。

しかし、時代は下って他国からの干渉が増えていきました。

侵略者から国を守るためには律令体制という秩序をつくり武力を持って(男性が)戦う国造りは必然的だったのかもしれません・・・。

つまりは、

イザナミ(瀬織津姫)がお隠れになり、アマテラスを擁立する国造りに転換した!

ということです。

まとめ

  • 瀬織津姫は日本では『山や川や夫婦和合の女神』
  • 瀬織津姫の名前は時代とともに習合したり呼称が変化した
  • 瀬織津姫は世界中で認められている『水と大地と豊穣の女神』だった
  • 瀬織津姫はイザナミであり、天照大神に置き換わった(古事記・日本書紀の世界で)
ぷーとん

日本の歴史的な大変革で瀬織津姫の立場や名前も変化していったのね!!

愛らんど

名前が変わっても人々を惹きつける瀬織津姫・・✨やっぱ地球のお母さんだからね

【参考資料】
・神社の起源と歴史 著者:新谷尚紀/吉川弘文館
・水の神話 著者:古田敦彦/青土社
・アジア女神大全 著者:古田敦彦+松村一男/青土社
・幸の神と竜 著者:谷戸貞彦/大元出版

別の視点からの瀬織津姫の正体はこちら

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。インスタのフォロワーのきたにしと申します。
    私も瀬織津姫をライフワークとしています。

    凄く勉強されてて関心しました。
    私もほぼ同じ考えです。
    瀬織津姫って誰とかではなく、根源の信仰で、宇宙、天、地の創生から始まる意識やイメージ、魂みたいなものかな?国常立神?
    と…….

    御縁をいっぱい感じながら夢中で瀬織津姫を追っかけていきます。
     ブログ、インスタ 楽しみにしています。

    • きたにしさんInstagramでもお世話様です。
      うんうん、国常立神も瀬織津姫的ですよね✨

      瀬織津SeorituはシリウスSiriusからの派生という説もあって、最も明るい星であり宇宙根源の光とも言われています☺️
      私もまだまだ瀬織津姫を追っかけている途中なので、どこかの神社でご縁があるかもしれませんね⛩️✨

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