パワースポット巡りのブームと同時に御朱印集めが定着し、神社・お寺巡りをする方が増えたようですね。
実は、なんとなく集めていたけど、御朱印のことちゃんと知らない。
御朱印の歴史や、もらい方のマナー。
そしてやってはいけない事などを改めて知っておくことで、次回の神社参拝がいつもと違う心持ちで楽しむことができると思いますよ。
これから御朱印集めを始めたい方、より知識を深めたい方。御朱印の頂き方やその流れを解説します★
御朱印とは
御朱印の歴史
御朱印
神社・寺社を参拝した証として朱で押してもらえる印章・印影のことを指します。
神主・住職の方に墨書きで記入していただけます。主に書いていただけるのは
- 参拝した日付
- 奉拝
- (ほうはい:つつしんで拝むこと)
- 神社・寺院の名前
- ご祭神・ご本尊の名前
などです。
御朱印の歴史
お寺での修行の一環である『写経(経典を書き写すこと)』をお寺へ納め、その証として頂くのが『納経請取状』といわれるものです。(なんだか受領書みたいですね…)
平安後期から鎌倉時代に、修験者が全国六十六か所の霊場を巡礼する通称『六十六部納経』が広がっていきました。
江戸時代になると、有名な『四国八十八か所参り』が庶民にも普及していきます。
その『納経請取状』をまとめたものが『納経帳』となり、これが御朱印帳の起源となりました。
しかし庶民にとって写経する紙が高額で用意ができなかったので、木の札に経典の一部が書かれた『納め札』で代用されたり、お経を唱えることでも納経したことになっていきます。
余裕がある人は、参拝したあと金品を納めて納経帳に書いてもらいました。
明治時代になると、『神仏分離令』の影響で納経が禁止され、参拝して御朱印だけ頂く形式になっていきます。
これが現在の形式ですね。
源義経一行が写経したものが現存している神社もあります!
御朱印の種類
参拝のときに頂ける御朱印の種類をご紹介します。
直書き(じかがき)
その場で御朱印帳に直接書いて頂ける御朱印のことです。
書置き(かきおき)
あらかじめ奉書紙(ほうしょがみ)と言われる御朱印帳サイズの和紙に書かれて用意されてある御朱印のことです。
社務所に人が不在の時でも、参拝客が御朱印を頂けるようにお賽銭を入れて受領(御朱印を)できるセルフ形式も最近よく見られます。
※その際の御朱印は日付が未記入な場合が多いので、自分で記入することになります。
特別御朱印(限定御朱印)
例大祭や神事のイベントがある時期にだけ頒布される御朱印を言います。
特別御朱印と区別して、神社・寺院の決まった型のいつも頂ける御朱印を通常御朱印なんて呼んでいたりします。
御朱印帳の選び方
どこで買える?
御朱印帳は、御朱印を頂ける神社・お寺で購入できます。
神社やお寺の御朱印帳はオリジナルデザインのものが多くてとても人気があります。
他にも大きめの文具店やネットショッピングでもたくさん種類があり、気に入ったデザインを選んで購入できます。
価格の相場は神社・お寺だと1,200円~2,000円、お店(ネット含む)だと1,500円~3,000円くらいです。
神社・お寺で初めて御朱印帳を購入するときは御朱印込みで購入されるとお得の場合があります❤
例:単体で御朱印300円・御朱印帳1,500円だけど、御朱印帳に御朱印がすでに書かれたものだと1,700円。100円お得💡
御朱印帳のサイズ
御朱印帳のサイズは若干の違いは出ますが、標準タイプと大判タイプの2種類あります。
【標準サイズ】 縦16×横11センチ
(文庫本くらいのサイズ)
【大判サイズ】 縦18×横12センチ
(B6くらいのサイズ)
神社でもオリジナル御朱印帳は大きめに作られている場合が多かったです💡
ちなみに私はどちらでも良いと思います。サイズ感よりデザイン重視なので⭐
御朱印帳の種類
御朱印帳は4種類ほどあります。
蛇腹(ジャバラ)式
広げた時にフラットになって書きやすい。厚手の和紙だと裏写りなく裏面も使えます。
ブック式
ノートのようにページをめくるタイプです。
御朱印帳 朱印帳 カバー付き 二越縮緬 くりーむ色地「紅白モダン椿柄」 上製本仕上げ ブック式 60ページ 価格:2,200円 |
紐綴じ式
紐を外して中身を取り出せるので、並べ替えたり個別に保管ができます。
価格:2,300円 |
差し込み・ポケット式
『書置き御朱印』専用で、四隅に差し入れるタイプやポケット収納などがあります。
価格:2,420円 |
最近『切り絵御朱印』が流行っています。のりで貼るのがもったいないので差し込み式の御朱印帳に保管しております♡
御朱印のもらい方(受け方)
最近の『御朱印巡り』は観光地のスタンプラリーのような側面を持ってきておりますが、本来はお参りをした証であり、ご祭神やご本尊様とのご縁をつなぐものです。
御朱印を頂くときはマナーをちゃんと守りましょうね。
- 行きたい神社仏閣の御朱印情報(受付時間など)をチェック
※公式HPやSNSをやっている所もあります - お賽銭用の小銭のほかに、授与品の購入にはお釣りのでないよう工夫する
(100円玉を多めに) - ハンカチ・ちり紙(手水舎などで使います)
- 御朱印帳(自分のモノとわかるよう記名や目印をつけるのをオススメします)
御朱印を頂くには、先に『ご祭神・ご本尊』にご挨拶やお経を唱えるのが基本です。
【直書きの場合】
「御朱印をお書き頂けますでしょうか?」と依頼をして、承諾をもらったら記入してしてもらいたいページを開いて御朱印帳を渡します。
【書置きの場合】
「御朱印を頂けますでしょうか?」とお願いする。
お書き頂いている間は、由来の掲示板を観たり境内を散策したり静かに待ちましょう。
御朱印帳や書置き御朱印は丁寧に受け取り、初穂料としてお金を渡します。
「お気持ちで」と言われたら300円~500円で良いと思います。
相場は300円~500円ですが、凝ったデザインの御朱印だと~1,000円など
最後はお礼の言葉を言って、深々とお辞儀をしましょう!
参拝の超基本もよかったらどうぞ★
御朱印集めでやってはいけない事
御朱印集めでやってはいけない事!マナーとしてどうかな?
と思われる行為は【御朱印のもらい方】に反する行為に他ならないのですが、、簡単に言うと
- 参拝もせずに御朱印を頂こうとする
- 参拝に来ていない人の分も依頼する
- 初穂料・納経料に対して五千円・一万円札で支払う(お賽銭にお釣りを要求するのと同じこと)
- 御朱印を行なっていない神社・お寺に要求すること
御朱印の転売行為もフリマアプリで見かけますが、、ガッカリしちゃいます(特に直書きで頂いだ御朱印帳を転売なんて💧)
まとめ:お気に入りの御朱印帳を紹介します★
御朱印のルーツ、『御朱印帳の買い方』や『もらい方』『やってはいけない事』を改めて知る事ができましたでしょうか?
神社・寺社のお作法も大切ですが、神職の方々が時間を割いて御朱印を授与して頂くことに感謝の気持ちを持って接することもとても大切なことですよね。
次回の神社・お寺参拝がこの記事を見てくれた方にとって有意義なものとなってくれたら嬉しいです。
ここで、私のお気に入りの御朱印帳です★
【遠野物語】に登場するゴンゲサマと桜のデザインで、パステルカラーの優しい色がめっちゃ可愛いですよね!
岩手県遠野市の『遠野郷八幡宮』で頂くことができます。
御朱印も月替わりで素敵なのです♡
神社参拝ツアーで御朱印集めたい方
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