国常立尊とは?日月神示・ホツマツタヱ・東北の地に伝わる封印と再生の物語

国常立大神 艮の金神
わんこ君

国常立尊(クニノトコタチノミコト)という神様が気になっている・・

愛らんど

岡本天明が”神がかり”した予言書【日月神示(ひつくしんじ)】がコロナパンデミック後に流行り出してるっけもんね

近年、スピリチュアルや神道系の話題でにわかに注目されている「国常立尊・国之常立神・国常立大神」。
古事記・日本書紀には天地開闢の最初の神様として登場以後は特に触れられない、正体不明の神様というイメージです。

特に「艮の金神(うしとらのこんじん)」というキーワードとともに語られることが多く、「封印された神」「タブー視された存在」というミステリアスな印象を持たれている方も多いのではないでしょうか?

封印?という謎に包まれた雰囲気、瀬織津姫と同じような立ち位置なのか?

この記事では、日月神示・古事記ホツマツタヱを手がかりに、国常立尊の本質に迫りつつ、なぜ「東北」にゆかりがあるとされ、なぜ「封印」されるに至ったのかを考察してみたいと思います!

目次

古事記における国常立尊とは?

国常立尊とは?

国常立尊(くにとこたちのみこと)とは、どのような性格を持った神様なのか?

日本の八百万の神様は天地開闢から次々と誕生していきます。ではどの段階で誕生した神様なのか?

神様登場の順番としては以下の通りです↓

  1. 天の御中主神
  2. 高御産巣日神
  3. 神産巣日神
  4. 宇摩志阿斯訶備比古遅神
  5. 天の常立神

国常立尊は次の6番目に登場します。

次に成りませる神の名は、国の常立の神。次に豊雲野の神。この二柱の神も、独神に成りまして、身を隠したまひき。

国常立神の神名は「国(地球・大地)が常(永久)に成立するということで、地球という国土を支える根源」を意味します。
古事記では天地開闢の最初期に登場するものの、その後はほとんど語られず、身を隠したまひきしてしまいます。

ちなみに次に現れる豊雲野の神(トヨクモノノカミ)は、字の意味をそのまま当てはめると「豊富な雲の地形」になります。
なんでしょうね、雲のような曖昧な地形が出来上がっていくようなニュアンスでしょうか?☁️
国土=大地から発生する水蒸気が雲を作るように、天と地の神様と考えて良いかも。

ホツマツタヱにおける国常立尊

ホツマツタヱで、国常立尊は元つ神である天御祖神(あめのみおやがみ)から分かれ、地球に初めて降り立った「人間の姿をした神」国常立(クニトコタチ) として描かれています。

そしてまた天に還った後に天御中主神となります。

天と地をつなぐ役割を持ち、まさに「人間の始祖」といえる存在ですね。

古事記で国常立神の次に登場した豊雲野の神(トヨクモノノカミ)は、ホツマでは豊国主(トヨクンヌ)という神名で描かれています。

国常立の八人の御子(ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ)を国狭槌(クニサツチ)といいまして、”ト”の系統の子を豊国主(トヨクンヌ)と呼んでいます。

系譜はこちら

ホツマツタヱ系図:白龍

ホツマツタヱで国常立は神代第一代の神という、かなーり尊い存在のようです。🌏

日月神示と国常立尊

国常立尊

ちまたで話題の、日月神示またはひふみ神示における国常立尊とはどんな存在なのでしょうか。

艮の金神とは?

20世紀に入り、国常立尊は「艮の金神(うしとらのこんじん)」という名前で強く意識されるようになります。
日月神示では、この神は「世の立替え、立直し」を司り、世界の大転換に関わる存在として描かれています。

日月神示(ひつきしんじ、ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明に「国常立尊」(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物。昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされる。
Wikipedia/日月神示

日月神示の前身は明治期に出口なおの神がかりをきっかけに開教となった大本教(正しくは大本)であり、出口なおが受けた天啓を記した「大本神諭」通称お筆先と呼ばれるものでした。

その一発目の神勅の中に艮の金神は現れます。

天理、金光、黒住、妙霊、先走り、とどめに艮の金神(うしとらのこんじん)現はれて、世の立替を致すぞよ

艮の金神のウシトラといえば、方位を示す十二支:丑寅の方角・・という言葉聞いたことありますよね?
また、「丑(うし)=北北東」と「寅(とら)=東北東」の間を 丑寅(うしとら)と呼び、東北を指す言葉なのです。 

そして丑寅は陰陽道や風水では「鬼門」とされ、鬼が出入りする場所、邪気が入りやすい方向と呼ばれていました。
同じく金神(こんじん)も陰陽五行説における方位の神様で、金神がいる方角は大凶であり祟りがあるとされます。

つまり「艮の金神」は鬼門で良くない方角にいる、 “最悪の祟り神” を意味する神様でした。

わんこ君

ウシトラのコンジンって名前がなんか鬼とか物怪みたいで恐いもん

国常立尊はなぜ封印された?

日月神示の予言にあるように、国常立尊が世に現れるまで何故封印されていたのか?私なりにザックリと説明致します。
泥海状態だった地球を作ったのは国常立尊でした。悪を一切許さない厳格な神様でしたので世は大変良い感じに治っていたそうです。
ところが陰の邪気がだんだん大きくなっていき、八岐大蛇・金毛九尾の悪狐・邪気の悪の三大将と呼ばれる悪霊により地上の世界は「憤怒・憎悪・嫉妬・羨望・闘争」などの罪悪に満ちてきてしまいます。

さらに、盤古大神(物質主義・自己中心的)と大自在天神(弱肉強食主義)らによる二大悪神によって邪悪な勢力が台頭するにつれて、国常立尊の治世に不満を持つ人が増えてしまいます。その罪を国常立に押し付けて、政治の隠退を強行的にさせられたのです。

こうして国常立尊は世界の東北である日本列島に隠退することとなり、丑寅の方角の東北を鬼門と呼び祟り神のいる方角とされました。

正月で食べる雑煮は、正しい神々の臓物。2度と芽が出ない煎り豆をまく節分行事、「鬼は外、福は内」の鬼は艮の金神のことです。

鬼は、隠(おぬ)という語源から来ている。隠とは見えない存在で、恐れの対象のような意味合いです。


日本が世界の縮図という説は聞いたことありますか?日本列島が世界のそれぞれ大陸の形の雛形に相当するってやつです。
国常立尊が世界の極東北に封印されたと考えれば、日本がフラクタル構造の中心なのかも?!なんてとんでも論が納得できそうです。

愛らんど

東北の鬼は、地球上の隠(おぬ)を閉じ込めて隠した場所だったようですね!

瀬織津姫との関係

瀬織津姫 国常立尊

瀬織津姫は大祓祝詞に名が登場する浄化の女神で、ホツマツタヱでの系譜上ではオオヤマツミ(サクラウチ)の娘とされています。

オオヤマツミの御神格は、山の神様であり豊穣・農業の神様です。一見すると国常立尊とは直接の関わりが薄いように思えます。
しかし山は、木の根を張った大地が雨水を溜めて豊かな土壌と豊富な水源をもたらしてくれます。水の女神:瀬織津姫の父神にピッタリですね。

国常立尊(オオヤマツミ)による大地の根本原理、瀬織津姫の水の恵み・浄化の力の両神はセットのような夫婦のような関係ですよね。
古事記で国常立尊の次に現れる豊雲野の神(トヨクモノノカミ)こそ、瀬織津姫的な神格を持っているのかもしれません。

わんこ君

以前、瀬織津姫は地球のお母さんって考察してたもんね


瀬織津姫が注目され始めたのは東日本大震災後、国常立尊が注目され始めたのはコ●ナパンデミック以降です。
現代で二柱の神様が同時期に注目されるのは偶然ではなく、封印された神々が再び姿を現そうとしていて、本当に世の立て直しを行おうとしているとしか思えない!と私は感じます🌸

東北と艮の金神

蝦夷 悪路王 阿弖流為

「艮(うしとら)」は十二支の方位で東北を指し、風水では“鬼門”と呼ばれる場所です。
古代から、鬼門は「封じるべき忌方位」として重んじられ、平安京や江戸城でも北東の守りには強力な神社仏閣が置かれてきました。
征夷大将軍:坂上田村麻呂は、蝦夷平定後自らを毘沙門天の化身となって「達谷窟毘沙門堂」を建立し、その後岩手には坂上田村麻呂が勧請して建てた『毘沙門天像』が何体か現存しています。

毘沙門天って北の守護神と言われているそうですね。東北の蝦夷の地を封印し、さらにそれを土地の結界として守護するという呪術的な役割があったのかもしれません。

この「艮の方位」と「東北の地」が重なることから、国常立尊=艮の金神 が東北と深く結びついているのはごく自然なことに思えます。さらに何でか蝦夷にも繋がるように私は感じております。

ホツマツタヱでは、国常立尊が東北地方を「ヒタカミ」と呼び国家基盤として広げていったそうです。その後、五代タカミムスビであるトヨケ(豊受大神)が都として治めた場所が多賀城あたりと言われます。
東北は国常立尊による“統治が始まった地”といえるでしょう。

国常立尊と東北の関係

日月神示・・世界の東北(丑寅)つまり日本列島に邪気と共に封印される(追いやられる)

ホツマツタヱ・・東北をヒタカミの地とし、拠点として国を拡げていく

日本書紀・・日高見国にいる野蛮でまつろわぬ民を蝦夷と呼び蔑む

蝦夷に関してはこちらの記事をご覧ください🌸↓

国常立尊が、艮の金神や東北が鬼門とされる・・その理由が日月神示、ホツマツタヱ、蝦夷の歴史それぞれの共通点から浮かび上がってきました。

終わりに:封印と再生の地

この記事を書いていて、頭に入れてなかった蝦夷もつながってきてしまいました。(つなげてしまったというか。。)

中央政府に負けっぱなしの歴史を持つ東北地方を、改めて掘り起こして見直したい!という思い。80年前に敗戦して大切な日本人の心と呼べる神話が消されてしまう。日本の歴史を紐解いて掘り起こしたい!という気持ちが同じだという事に気がつきました。

なんせ、世界の東北は日本列島で、さらに日本の東北に地球の神様が封印されていたんですよ。そんな神様、国常立尊を意識する時代がきたということは今こそ行動に出る時なんだと思います。

我々にできること、これからの時代の“世の立て直し”に必要なのは、恐れを手放すことでは無いでしょうか?
鬼を恐れる心が、神を遠ざけてきたのですから、この「鬼門」という概念を恐いものでなく、本物の地球エネルギーの風が通る場所として考えてみるとか💡

物質主義・拝金主義に心が支配されている世の中ですが、モノが買えなくなる怖さ、食べ物が無くなる恐さ、死ぬことへの恐さとなりお金への執着につながります。毎日恐さを抱えて生きるなんて、まさに悪の三大将と二大悪神によって邪悪な心に取り憑かれている状態です!

人の意識・心が世を作るのです。そして宇宙や自然とのつながりを感じられるようになることを“神意識”と言うそうです。

東北の封印が解かれるとき、それは国常立尊=艮の金神の“再生”であり、同時に、私たち一人ひとりの内なる神性の目覚めでもあるのかもしれません。

愛らんど

国常立尊、瀬織津姫が気になったら・・自然と共に生き直す人類再生の始まり🌸まずは神社へ行こう❣️

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